春2度目の優勝を 智弁の壮行式でエール
第95回記念選抜高校野球大会に出場する智弁和歌山高校(和歌山冬野)で4日、壮行式が行われ、選抜旗が授与された。
式が行われた建学記念講堂には、高校1~2年生の約500人が集まり、中学1~3年生約650人は教室からリモートで選手、監督らの決意表明を見守った。
選抜旗は毎日新聞社の勝野俊一郎和歌山支局長から宮口祐司校長に託され、宮口校長から青山達史主将(2年)に手渡された。
県高野連の中村憲司会長は、「青山君のまなざしに新たなる決意が伝わってきた。非常に頼もしい」と述べ、「選抜大会に出場できない本県39校の思いと県民の期待を背に戦ってほしい」と激励した。
続いて、藤田清司理事長は「イチローさんから期待していると連絡があった。紫紺の大優勝旗を和歌山に持ち帰ってほしい」と話し、花谷明誠生徒会長(2年)は、「新チーム始動から春の選抜出場。そして、優勝に向けて過酷な練習に耐えてこられた。成果を発揮し、春2度目の優勝を勝ち取ってください」と壮行の辞を述べた。
同席した中谷仁監督(43)は、「皆さんの力強い応援を心待ちにしている。グラウンドで全力を尽くして日本一まで駆け上がっていきます」とあいさつ。
青山主将は、「皆さんの熱い応援のおかげで昨年秋の近畿大会ではベスト4入りし、選抜の切符を手にすることができた。一人ひとりができる最大のパフォーマンスを出し、優勝旗を和歌山に持って帰られるように頑張りたい」と誓った。
中谷監督による選手紹介後には、応援団、チアリーダー、ブラスバンド部が選手たちに校歌と熱いエールを送った。
選抜大会の抽選は10日に行われ、18日に開幕の予定。