点字ブロックふさがないで 盲学校生ら啓発
「点字ブロックの日」とされる3月18日を前に、和歌山盲学校(和歌山市府中)とJR西日本近畿統括本部和歌山支社は17日、JR和歌山駅の中央改札付近で点字ブロックの啓発キャンペーンを行った。
「点字ブロックの日」は、1967年3月18日に世界で初めて点字ブロックが、岡山市の盲学校近くの横断歩道に敷かれたことから制定。
同校の児童生徒9人が「3月18日点字ブロックの日」と書かれた紙を掲げながら、駅利用者に点字ブロックの重要性を訴えた。
ホームでは、同校の生徒ら15人が文章を考えて録音したアナウンスが、午前8時から午後8時までの間、きのくに線(宮前駅~新宮駅間)、和歌山線(田井ノ瀬駅~隅田駅間)で31日まで放送されている。
生徒らは「点字ブロックは視覚に障害のある人たちにとって命の道しるべ。点字ブロックの上に立ち止まったり、物を置いたりすると、ぶつかって転ぶのでとても危険です。ご協力よろしくお願いします」と放送を通して呼び掛けている。
理療専門部理療科2年の大森政樹さん(43)は、「点字ブロックの上に自転車が置かれていることが多いので、困ることを知ってほしい」、高等部2年の川西星成さん(17)は「皆に少しでも点字ブロックは、こういうものだと理解してもらえるとうれしい」と話した。
理療専門部の野尻誠教諭は「視覚障害者が街に出やすい環境をつくりたい。設備面だけでなく、一般の方と協力しながら、助け合える社会になってほしい」と願っていた。