新型コロナ関連2件 帝国データ3月県内倒産
帝国データバンク和歌山支店がまとめた3月の県内の企業倒産件数(負債総額1000万円以上)は前月比3件減の5件で、負債総額は同2500万円減の2億5000万円だった。
負債額は、5000万円未満、5000万円以上1億円未満が各2件、1億円以上5億円未満が1件。新型コロナウイルス関連倒産は2件。5億円以上の倒産は8カ月連続で発生しておらず、主な倒産には、和歌山市のパーソナルカラオケ販売業者、NBプロジェクト㈱(負債額約1億円)があった。
主要因別では販売不振が4件、その他が1件と、不況型倒産が大半だった。
地域別では和歌山市が3件、海南市と有田市が各1件。態様別では全てが清算型の「破産」で、再生型はなかった。
同社は、原材料価格の高騰や人手不足などの長期化が懸念材料であるものの、当面の国内景気はおおむね横ばいで推移すると分析。一方、事業環境の悪化から収益改善を果たせないまま行き詰まる企業が出てきそうだとし、特に、原材料高やコロナ関連の助成金の縮小・終了などによる収益悪化の影響がみられる飲食店などの倒産動向が気になるとしている。