紀美野町議選12人無投票当選 合併以来初
任期満了に伴う紀美野町議選が18日に告示され、現職9人、新人3人の無投票での当選が決まった。無投票は2006年に旧美里町と旧野上町の合併で同町が誕生して以来、補選も含めて初めて。
合併後6期目の当選を果たした向井中洋二さん(61)は、この日午後5時過ぎ、毛原宮の選挙事務所前広場に集まった支持者らに拍手で迎えられた。
孫たちが花束を手渡し、万歳三唱と乾杯で当選を喜んだ。向井中さんは、まずは身近なことから取り組むといい、高齢者向けの買い物支援サービス「きみのり」を、次のステップとして毛原地区から各地域にうまく広げていければ。住民の期待に応えていきたい」と意気込み、「国道から各市町村へ抜ける道路の整備を市町村の力を借りて一緒になって進めていき、人口減少の足踏みにできたら」と話した。
新人で初当選となった中原和也さん(52)は、当選が決まると同町蓑垣内の選挙事務所で支援者らと共に万歳三唱で喜びを分かち合った。
中原さんは大阪府泉南市出身。環境保全などに関心があり、4年前に同町に移住。無農薬無肥料の自然栽培の農業を営み、中田の棚田で農業指導や自伐型林業に携わっている。
環境問題を「何とかしないと」と言うだけでなく、自らが行動しようと出馬を決意したという。「環境再生の技術である大地の再生と環境に優しい自伐型林業を取り入れ、山をよみがえらせる仕組みを先頭を切って進めていきたい」と意気込みを語った。