県都の攻防きょう投票 衆院和歌山1区補選
衆院和歌山1区補選は23日に投票が行われ、即日開票される。自民党元職と日本維新の会、共産党、政治家女子48党の新人3人が、県都・和歌山市の議席を巡って論戦を展開。選挙戦中盤の15日、雑賀崎漁港で遊説中の岸田文雄首相を襲った爆発事件が発生し、与野党に緊張が走ったが、その後も各党幹部の応援は相次いだ。事件の影響も含め、有権者はどのような審判を下すのか注目される。
立候補者は届け出順に、自民元職の門博文候補(57)=公明推薦=、維新新人で元和歌山市議の林佑美候補(41)、共産新人で党県常任委員の国重秀明候補(62)=社民県連支持=、政治家女子新人で党職員の山本貴平候補(48)。
5期連続で県内唯一の非自民の議席を維持していた岸本周平氏の知事転出に伴う選挙。14年ぶりの議席奪還を目指す自民に、統一地方選前半戦の勝利で勢いづく維新が総力戦で挑んできた。
県、市と協力し、「和歌山のことは和歌山で決める」と訴えてきた門陣営に対し、林陣営は自民党政治からの改革、しがらみのない政治の実現を主張。国重陣営は、防衛費拡大や安全保障政策を巡り、自民、維新の両方を「軍拡」と強く批判してきた。山本陣営は選挙事務所などを置かず、SNSを中心とした独自の戦いを続けてきた。
市選挙管理委員会は22日、投票所の設営などを済ませた。投票は23日午前7時~午後8時、市内102カ所(うち2カ所は閉所を2時間繰り上げ)で受け付ける。開票は午後9時半から土入の市民体育館で始まり、11時半ごろの終了を予定している。