笑顔広がるアート アール・ブリュット展

ボランティア団体「すまいるず・プロジェクト」で活動する、知的障害のある人の作品を集めた展示が31日まで、和歌山市禰宜のケーキサロン・マニエールで開かれている。

すまいるず・プロジェクトは、御坊や日高に住む知的障害のある人のファミリーが中心となり、立ち上げたボランティア団体。「smileをたくさん広げよう」を活動テーマに、仲間づくりや自立を目指し、これまでにスポーツ活動や清掃などの社会奉仕活動を行ってきた。

障害のある人や専門の美術教育を受けていない人が自由に創作する「アール・ブリュット」は、フランス語で「生(き)の芸術」を意味する。同団体のアート活動は、美浜町のイラストレーター・えんどうひとみさんの指導の下、月1回実施。独自の発想や手法で生み出された作品は、既存の価値観を揺さぶるものも多く、全国の作品展で入選しているメンバーもいる。

今展では、同団体で活動する10代から20代までの知的障害のある4人が、アクリル画や水彩画、漢字アートなどの絵画15点ほどを出品。動物や車をモチーフにしたカラフルで個性豊かな作品が並ぶ。

同団体の上戸健嗣代表は「視点や色使いなど、わたしたちでは思い付かない作風を楽しんでもらえれば」と来場を呼びかけている。

午前10時から午後7時(最終日は3時)まで。

問い合わせは同店(℡073・477・3155)。

 

カラフルな作品が並ぶ