4組がダンス披露 アート・キューブフェス

和歌山市和歌浦南の和歌の浦アート・キューブで13日、20周年記念企画「月1発表会」の第2弾「ダンスフェスティバル」が開かれ、公募で選ばれた市内の4組が出演。整った舞台照明や音響設備の下、ストリートダンスやハワイアンフラなど、ジャンルの違う踊りでそれぞれのパフォーマンスを披露した。

華やかに光る照明を浴び、自信満々に踊る子どもたちの姿に、ダンススクール「TRSteps」の代表を務めるダンス講師、Mioさん(38)は涙を流して喜んだ。「私たちのような小さなスクールは、普段の発表会でお金がかかる照明は使えない。一度華やかな照明の中で踊る楽しさを味わわせてあげたかった」とステージで踊るメンバーに感動の様子。

4歳から11歳までの23人が鮮やかな衣装でかわいらしい元気なダンス、赤の衣装でヒーローをイメージした強くてかっこいいパフォーマンスを見せた。Mioさんは「このような機会を与えてもらったことに本当に感謝」と大きな拍手を送った。

同施設は7月23日に20周年を迎えるにあたり、多くの人に舞台発表の場を提供しようと、最大230人を収容できる多目的ホールを毎月1度、無料開放。照明、音響などのスタッフも同施設が用意。リハーサルを見て、プロのスタッフが音楽や踊りに合わせてステージを華やかに彩る。

この他、ダンスチームPROGRESSは、4歳から14歳までの37人が、はじける笑顔とエネルギーで会場を盛り上げた。メンバーの仲柚佑さん(12)は「大きなステージで照明がキレイでワクワクした」とにっこり。

また、フラサークル「Kapalili」の子どもクラス「ロコマイカイ」の4歳から13歳の5人は、ハワイアンと沖縄の曲を融合させた踊りで会場を楽しませた。

ハワイ文化の魅力を伝える和歌山ハワイアン協会の岡本広子会長が主宰するフラ教室「Halau Hula O Hiroko」は、50歳から80歳の15人が出演。ゆったりとした音楽に乗せ、古典から現代までの9曲を踊った。岡本代表は「みんなが思いっ切りステージを楽しめた。こういう発表の場はとてもうれしい」と喜びの表情だった。

同施設では来年3月まで月に1度、音楽やダンスで公募出演者による発表会を開く。後期(10月~来年3月開催分)の出演者の公募を、8月10日に開始する。

華やかな照明を浴び踊る出演者

華やかな照明を浴び踊る出演者