子育て支援「そらまめサポート」が移転
昨年6月から岩出市から業務委託され運営していた、 病児保育などを行うファミリーサポートセンター 「そらまめサポート」 (運営・NPO法人Com子育て環境デザインルーム、 松本千賀子代表) が、 紀の川市桃山町調月に事務所を移転し、 業務を開始した。 同NPOは本年度、 紀の川市から業務を受託。 今後は主に両市の共働きや一人親世帯などの子育て支援や充実を図る。
ファミリーサポートセンターは、 子どもを一時的に預かってほしい世帯と、 保育経験があり子どもを預かれる地域住民とをマッチングさせる制度。 厚生労働省が平成17年度から同事業を補助金の対象と認め、 近年全国各地で広がりを見せている。
移転先は3月末に少子化による統合で閉園した旧調月保育所。 以前の事務所 (上岩出児童館) は、 相談室などがなかったが、 移転により事務所以外に空き部屋3室を確保。 プライバシー保護などの観点で相談業務の向上や充実が期待されている。
両市合わせた会員数は現在3月末、 利用会員が117人、 スタッフ会員が62人。 移転前の利用実績は10カ月で176件だった。 同NPOは他の自治体の状況からみて、 両市合わせて500人程度の潜在的ニーズがあると見込んでいる。
会員登録は無料で、 利用料が1時間700円 (病児など900円)。 保育の他に送迎なども可能。 同NPOの松本代表 (56) は 「近年の厳しい経済状況により、 共働きや一人親世帯は増えている傾向にあります。 この新天地を拠点に少しでも子育て世代の助けになれば」 と話している。
また、 同法人は28日から、 同市桃山町調月の桃山会館で保育スタッフ会員の養成講座 (全4回) を開く。 岩出と紀の川の両市在住の人が対象で、 定員50人。 参加費は1000円。 問い合わせは同NPO事務所 (℡0736・60・4337)。