紀の川市で強化合宿 ハンド女子日本代表

ハンドボール女子日本代表、通称「おりひめジャパン」が15日から20日までの日程で、和歌山県紀の川市花野の紀の川市民体育館で強化合宿を行っている。各日の午後は練習が一般公開され、17日には小中学生を対象にした体験会も実施。2024年のパリオリンピック出場を目指す選手たちの、トップクラスのプレーを間近に見ることができる。

おりひめジャパンは速攻を武器に、昨年のアジア選手権で2位。8月に広島県で行われる、パリオリンピックのアジア予選での優勝、オリンピック出場を目指している。

今回の合宿には海外でプレーする選手も合流し、選手20人と、監督やコーチらスタッフ6人が参加している。

強化合宿は、県と市の誘致により実現。同体育館で行われた歓迎セレモニーには宮﨑泉県教育長、紀の川市の貴志康弘教育長らが出席し、花束や紀州南高梅、運動時の補給食として開発された紀の川はっさくスポーツ羊羹を贈った。

宮﨑県教育長は「紀の川市は特にハンドボールに力を入れている。アジア予選の突破、オリンピック出場を願っている」と激励。

相澤菜月主将(24)は、ハンドボールに取り組む子どもたちに良い刺激を与えたいと話し、「6日間と短いが、アジア1位を見据えた実りある合宿にしたい」と意気込んだ。

和歌山市出身の楠本繁生監督は「ふるさとに帰ってきた感覚。和歌山のおいしい食を選手らに味わってもらいたい」と笑顔。アジア予選に向けては、「結果が全て。勝ちにこだわるゲームをして、2カ月後の予選をクリアしたい」と話した。

(左から)貴志教育長、相澤主将、楠本監督、宮﨑県教育長

(左から)貴志教育長、相澤主将、楠本監督、宮﨑県教育長