日本代表が指導 ハンド女子、小中学生に
ハンドボール女子日本代表、通称「おりひめジャパン」の選手たちが子どもたちに指導する教室が17日、和歌山県紀の川市花野の市民体育館で開かれ、主に紀北に住む約100人の小中学生が参加した。
8月に行われるパリオリンピックのアジア予選突破に向け、おりひめジャパンが15日から20日まで同体育館で強化合宿をする中で開かれた。
体験会は、中学生の経験者の男子・女子と、小学生の経験者、小学生の未経験者の4グループに分かれて実施。各グループ、代表選手と共に準備体操をし、小学生は、しっぽ取りゲームやボールを使った体験など、中学生は、シュート練習や試合形式の練習も行った。体験会の後にはサイン会も開かれた。
代表選手が個人的に技術を指導する場面も見られ、試合形式の練習には楠本繁生監督も出場。見事に得点し、拍手が湧き起こった。
和歌山市出身の楠本監督は、県や紀の川市の合宿受け入れ、応援・サポートに結果で応えたいとし「子どもが一人でも多くハンドを始め、続けるきっかけになってほしい。将来、指導した子どもから代表選手が出ればうれしい」と話した。
相澤菜月主将は、「和歌山の子どもたちはすごく元気で、能力も高くてびっくりした。ハンドボールの楽しさが世の中に伝わってほしい」と笑顔だった。
体験会に参加した、岩出中学校女子ハンドボール部の1年生は、犀藤菜穂選手が優しくて印象的だったと話し、「軽く投げても速くて驚いた。活躍できる選手になって試合で優勝するために、練習を頑張りたい」と意気込んだ。