ベトナムと白浜往復 初チャーター便運航へ

南紀白浜空港とベトナムを結ぶ初めてのチャーター便が今月26、30日に2往復運航される。日越の外交関係樹立50周年記念事業の一環で、5月に和歌山県の下宏副知事が首都ハノイを訪問し、航空会社と運航に合意していた。チャーター便を活用し、県から同国有数のリゾート地・ダナンへの視察ツアーも企画され、3日まで参加者を募集している。

チャーター便は、同国の民間航空会社「ベトジェットエア」が運航。県と同社は5月8日、ハノイで相互協力の覚書を締結し、下副知事と同社のグエン・アン・トゥアン副会長が、日越友好議員連盟会長の二階俊博衆院議員とグエン・ヴァン・フン文化・スポーツ・観光大臣の立ち合いのもと、調印した。

26日、ベトナムの観光客らを乗せたチャーター便がハノイから白浜空港に飛び、同機を使用して県からのツアーがダナンに向かう。

ツアーの参加対象は、ベトナムとのビジネスに興味のある人、ベトナムからの人材採用を検討している人、ベトナムに県産品などの輸出を検討している人、ベトナムのインバウンド誘致や投資促進の取り組みに関心のある人など。

旅程は26~30日の3泊5日。ダナン市人民委員会を訪問し、現地の観光、投資誘致に関する施策の説明を受ける他、現地事業者とのビジネス交流会、大学やリゾートホテル、ショッピングモールの訪問などを予定している。29日は自由行動で、世界遺産となっている港町ホイアンのオプショナルツアーもある。

ツアー料金は税込み21万4000円。定員は70人で、応募多数の場合は抽選。申し込みは㈱日本旅行メディアトラベルセンター(℡0570・081・717、メールmedia_eigyo@nta.co.jp)。問い合わせは県港湾空港振興課(℡073・441・3154)。

ベトジェットエアとの覚書締結式に臨む(左から)二階氏、下副知事ら(県提供)

ベトジェットエアとの覚書締結式に臨む(左から)二階氏、下副知事ら(県提供)