和北が24年ぶり8強 終盤4得点で逆転

3回戦・第2試合

和歌山北 0 1 0 0 1 0 1 1 2 6
田辺工業 2 0 0 0 0 2 0 0 0 4

〔和〕高瀬―村上〔田〕破戸―津呂▽二塁打=井上、村上(和)、森西(田)

第105回全国高校野球選手権記念和歌山大会は9日目の19日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で3回戦2試合が行われた。第2試合では終盤に逆転した和歌山北が、田辺工業を6―4で撃破。24年ぶり2回目のベスト8進出を決めた。

和北は、開幕戦を完封した高瀬が先発も、初回に適時打と右失で2点を先制される。

直後の2回表、和北は四球などで1死一、二塁の好機をつくると、川口が遊撃手のグラブをはじき、1点を返した。和北は5回表にも、西上の左前打と捕逸などで1死一、三塁とし、井端の二ゴロの間に同点に追い付いた。

しかし6回裏には、田辺工打線に二者連続の遊適時打などを浴び、再度2点差に。対する和北は7回表、先頭の吉田が四球で出塁し、続く捕邪飛でタッチアップを決めた。さらに井端の犠打で三塁に進み、暴投で生還。吉田の好走塁が光り、1点差に迫った。8回表には、1死二塁から、村上の右適時二塁打で再び同点。9回表には、死球と犠打で1死二塁の好機をつくり、井端の右適時打で勝ち越し。その後、代打の東岡にも適時打が飛び出し、6点目を挙げた。

9回裏はエースの高瀬が無失点で切り抜け、勝利。高瀬は2試合連続で完投した。

就任5年目でベスト8に導いた、和北の本仁嗣監督は、全員で生んだ逆転劇だと話し、次の南部龍神戦について、「箕島を倒して自信がある。気後れせず、らしさを出して戦いたい」と意気込んだ。

9回表に逆転の本塁を踏んだ吉田選手

9回表に逆転の本塁を踏んだ吉田選手