万博の機運ミャクミャク 協賛競輪開催で県庁へ
2025年開催の大阪・関西万博のPRのため、和歌山競輪場(和歌山市五筋目)で10~13日の4日間、「第6回大阪・関西万博協賛競輪」が開かれる。開催を前に1日、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会の髙科淳理事・副事務総長と公式キャラクター「ミャクミャク」らが県庁の岸本周平知事を表敬訪問し、万博を契機とした観光誘客などを巡って意見交換した。
大阪・関西万博協賛競輪は、21年6月の福井を皮切りに、これまでに全国各地の競輪場で5回開かれ、機運情勢に一役買っている。
県庁知事室では、岸本知事が髙科副事務総長らを歓迎。ミャクミャクとは、互いに両手を広げて笑顔で向き合い、名刺を交換した。
髙科副事務総長は、万博会場のイメージ動画や資料を示しながら、岸本知事に準備状況などを説明。1970年の大阪万博に来場した世代が万博体験の素晴らしさを語っていることにふれると、まさにその世代の一人で、12回ほど来場したという岸本知事も思い出を語った。
「今の子どもたちにも万博を経験してもらいたい」と髙科副事務総長が青少年の来場への期待を話すと、岸本知事は県内の小中学生が万博を楽しめるよう、県として補助などの事業を検討していることを紹介。各地の万博では会期前半の来場者が少ない傾向があり、今回のチケット料金は前半や前売りが安価に設定されていることなどから、県内の子どもたちが前半に来場するようにできないか検討する考えを話した。
岸本知事は、県として万博と県内観光をパッケージにした旅行商品の開発を年内に進め、来年は売り込みに力を入れる考えも伝え、万博と観光のポータルサイトを準備していると述べた髙科副事務総長に、早期の開設を要望した。
万博会場の関西パビリオン内に設置する「和歌山館(仮称)」での取り組みも話題となった。岸本知事は、東京大学先端科学技術研究センターと連携し、メタバース(仮想空間)の活用により、弘法大師空海の宇宙観や瞑想を体験できるコンテンツを目指していることを紹介した。
表敬訪問には和歌山競輪場のキャラクター「わかちゃん」も同席。ミャクミャクと共に、意見交換する2人の様子をのぞき込むなどし、アピールしていた。