セイハロー・ワカヤマ  キワニス賞に輝く

民間の社会奉仕団体「和歌山キワニスクラブ」(坂本暁史会長)が子どものための社会貢献に取り組む個人・団体に贈る、第29回「キワニス賞」に、和歌山市などで子どもたちに「性」の教育を広める活動を行っている「SAYHELLO.WAKAYAMA(セイハロー・ワカヤマ)」を選んだ。22日に同市のホテルアバローム紀の国で表彰式があり、坂本会長から表彰状と支援金が贈られた。

受賞したセイハロー・ワカヤマは、学校、家庭でも教えるのが難しいとされる「性」について、子どもたちに教育する活動を展開。助産師2人を含む4人で構成され、1歳から小学6年生の子どもを持つ子育て中の母親でもある。代表の山浦理恵さん(42)、布目あぐりさん(38)、眞砂真弥さん(37)、兒玉里枝さん(38)の4人で活動している。

発足のきっかけは、自分たちの子育ての中で性教育の重要性に気付き、子どもたちに命についてや体のこと、気持ち、性に関する情報を伝えていくことの大切さを実感したこと。県内で子どもたちが気軽に性を学べる場所を提供したいと、2020年に立ち上げた。

小学1~3年生とその保護者を対象とした「いのちのおはなし会」や、思春期に入る小学4~6年生とその保護者を対象とした「思春期のおはなし会」を開催している。講座の中では、赤ちゃんの人形を実際に触り重さを感じたり、妊婦ジャケットを用い、妊娠や出産を理解したりできるような体験も行っている。

代表の山浦さんは、「『こんにちは』とあいさつするぐらい気軽に性や生について話せるような社会になれば。子どもたちが正しい知識を学んで、自分も相手も大事にできる人になってほしいと願っています」と話していた。

 

セイハロー・ワカヤマの皆さん