子ども「避難所」に食器棚 大ガスグループ寄贈

大阪ガス㈱のグループによる企業ボランティア活動“小さな灯(ともしび)”運動和歌山地区は、児童虐待などで安心して生活する場所を失った子どもたちのための緊急避難場所「子どもシェルターるーも」に食器棚を贈呈。28日に県庁で贈呈式が行われた。

大阪ガスは1981年に同運動を発足し、地域に密着したボランティア、災害支援、チャリティーによる寄贈などを行ってきた。県内ではこれまで和歌山市、海南市、岩出市で7回寄付活動を実施している。今回は児童福祉の向上を願い、寄贈を決めた。

子どもシェルターるーもは、NPO法人「子どもセンターるーも」が運営。子どもたちの一時的な居場所を確保し、弁護士や児童相談所、児童養護施設などの関係機関と連携し支援を行い、人権擁護に取り組んでいる。開設して10年、120人の子どもを受け入れてきた。

贈呈式では、大阪ガスの堀内佐智夫大阪・南部地区統括支配人が、中川利彦理事長と北畑美鈴ホーム長に目録を手渡した。

中川理事長は「10年の節目の年に新しい食器棚をご寄贈いただき、子どもたちが生活するリビングダイニングに置いて利用し、皆が大変喜んでいる。これを機に一層、人権擁護活動に取り組んでいきたい」と感謝。

堀内大阪・南部地区統括支配人は「寄贈を通じて、地域社会の課題を教えていただき、勉強になる貴重な機会になっている。これからも続けていきたい」と話した。

目録を手に笑顔の中川理事長(左から2人目)、北畑ホーム長㊧、堀内大阪・南部地区統括支配人㊨

目録を手に笑顔の中川理事長(左から2人目)、北畑ホーム長㊧、堀内大阪・南部地区統括支配人㊨