金融トラブル回避 三井住友信託銀が出前授業

三井住友信託銀行和歌山支店(和歌山市東蔵前丁)は8月29日、同市六十谷の有功中学校で金融に関する出前授業を行い、3年生3クラス92人が金融トラブルへの対策などを学んだ。

昨年4月に成年年齢が18歳に引き下げられたことなどから、お金にまつわるトラブルを事前に知り、防いでもらおうと開催。同支店では、若い世代にお金についての正しい知識を学び、金融リテラシーを向上してもらうことを目的に2022年から市内の小、中、高校などで出前授業を行っており、今回で5回目。

講師を務めたのは、社員の滝田拓望さん(27)、佐藤真祐子さん(27)、松田純さん(26)の3人。授業では、「お金のトラブル回避術」をテーマに、日常生活を送る中での身近な売買契約や、インターネットでの通信販売、スマホを狙ったフィッシング詐欺などトラブルの具体例を紹介。18歳になると携帯電話やローン契約など、自分の意思のみで契約ができるが、責任を負うのは自分自身であるため、安易に契約を交わしトラブルに巻き込まれないよう、注意を促した。

スマホを狙ったフィッシング詐欺については、被害に遭わないためにメールやSMSで受信したURLや、SNSの投稿内のURLを安易にクリックしないことが大事だと紹介。

また、ネット取引では商品の説明や写真をうのみにせずにじっくり判断することが重要だとし、万が一トラブルに遭ってしまった場合には、身近な家族や先生に相談する他、消費者ホットラインや警察相談専用電話、法テラスなどの相談窓口を利用することをアドバイスした。

その他、2025年に開かれる大阪・関西万博のPRもあった。

授業を受けた生徒会副会長の小川朔空さん(14)は「売る側、買う側両方に権利と義務があることを知りました。ネットで買い物をすることがあったら気を付けたい。商品の情報をしっかり見て判断するようにしたいです」と話していた。

金融トラブルの具体例を紹介する社員

金融トラブルの具体例を紹介する社員