グランツ逆転で夏初V NW軟式野球夏季大会

「第50回NW和歌山軟式野球連盟夏季市長杯争奪野球大会」(瀧口治会長)の準決勝と決勝が3日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で行われ、春と同カードになった決勝では、グランツがカフェレスト・アモーレを3―2の逆転勝ちで破り、チーム初の夏の頂点を手にした。

◇決勝

グランツ
アモーレ

◇準決勝

PRIDE
アモーレ ×

 

グランツ
ウォリアーズ

大会には、和歌山市内のチームを中心に21チームが出場した。決勝は、初の夏制覇を狙うグランツと、春夏連覇に挑むアモーレの対戦。春の決勝と同カードで、熱戦が繰り広げられた。

決勝は1回裏、アモーレは四球と盗塁で2死二塁とし、4番・上芝の左翼線への適時打で先制に成功。さらに敵失などで追加点を挙げ、この回2点を奪った。

2~6回は、引き締まった投手戦が展開された。グランツ先発の前川はアモーレ打線に追加点を許さず、3安打で封じる好投。対するアモーレは植村と金崎の継投で、グランツ打線を零封した。

試合が動いたのは7回表、2点を追いかけるグランツは、中山と岩田の連打で一、三塁とすると、前川と浜田の内野ゴロの間に1点ずつを返し、同点に追い付いた。なおも2死三塁の好機で、続く前田が三塁手強襲の適時打。グランツは最終回に一挙3点を奪い、土壇場で逆転に成功した。アモーレは7回裏に、一打同点の好機をつくるも、あと1本が出ず。グランツがアモーレを下し、春の雪辱を果たした。

グランツの浜田郁哉監督(28)は、「春以降は、アモーレを破っての夏優勝だけを目標にしてきた。今までで一番うれしい」と笑顔。アモーレの光森直樹監督(34)は、投手を中心にチームの状態は悪くなかったとし、「悔しい。準決勝と決勝はエラーが多かった。秋は優勝できるように頑張る」と話した。

閉会式で瀧口会長は、投手戦となった決勝をレベルが高かったと振り返り、「グランツ、(夏の)初優勝おめでとう」と声をかけた。

最優秀選手賞には、決勝打を放ったグランツの前田愛季選手(27)が選ばれ、「自分でもよく打てたと思う。二連覇、三連覇とできるように頑張っていきたい」と話した。

優秀選手賞にはグランツの竹内拓也選手(28)と、アモーレの上芝健太選手(28)が選出された。竹内選手は、「自分の成績よりも、チームの優勝がうれしい」と話した。上芝選手は自身の先制打について、「良い場面で1本打てた」と振り返り、「秋からまた、連覇を積み重ねていきたい」と意気込んだ。

今大会で優勝したグランツは、11月26日に同野球場で開かれる、「第12回和歌山シリーズ」にNW和歌山軟式野球連盟の代表として出場し、和歌山市内4リーグの頂点を目指す。

優勝と準優勝チームのメンバーは次の皆さん。

【グランツ】代表者=浜田郁哉▽選手=前田愛季、竹内拓也、大谷直樹、石山晃基、中山知也、岩田景、前川統、小川真樹

夏初優勝のグランツの皆さん

夏初優勝のグランツの皆さん

【カフェレスト・アモーレ】代表者=光森直樹▽主将=前畑良太▽選手=瀬田魁斗、和田大翔、杉岡勇輝、上芝健太、橋本宗士、金崎覚、植村友貴、津村大樹、前畑良太、山本亮、坂本直人、山本拓真、坂口光、瀧川祐二、藤尾竜二

準優勝のカフェレスト・アモーレの皆さん

準優勝のカフェレスト・アモーレの皆さん