争いより助け合いを トルコと友好誓う演奏会

ことしはトルコ共和国建国100周年、そして来年、日本とトルコは国交樹立100周年を迎える。その前年祭記念行事として15日、和歌山市の県民文化会館でトルコ・シリア大地震チャリティクラシックコンサートが開かれた。

県内で活躍する音楽家らが出演。海南市の向山精二さんが指揮を務め、自身が作詞・作曲した「紀伊の国交響組曲第5楽章“友情”から」などを演奏。コンサートマスターの古久保有亜さん、孫勇太さん(テノール)、大岩宏さん(バス)、瑞樹比美香さん、矢倉愛さん(ソプラノ)、井上育子さん(バレエ)が迫力あるステージを披露。友好の始まりであるエルトゥールル号遭難(1890年9月16日)の追悼と、テヘラン脱出の感謝、「争いより助け合いを」の精神を胸に友好を誓い、和歌山から音楽で世界平和を訴えた。

映像や照明の演出もあり、来場者は「理解が深まり引き込まれた。歌の終盤では、うるっときた」「まるで劇を見ているようだった」と感動の様子だった。

会場にはトルコのコルクット・ギュンゲン駐日大使も訪れ、大使と向山さんにトルコの国花であるチューリップが贈られた。

コンサートは10月16日にドイツのベルリンフィルハーモニーホールでも行う。

 

ギュンゲン駐日大使㊨が来場した(井上育子さん提供)