相続対策のヒント学ぶ 賃貸住宅セミナー
賃貸住宅のオーナーや不動産関係者を対象にした「賃貸住宅の住環境向上セミナー」が、和歌山市友田町のホテルグランヴィア和歌山で開かれ、約80人が参加した。
主催は公益財団法人日本賃貸住宅管理協会県支部(東行男支部長)。国土交通省が実施する「住生活月間」の協賛行事として毎年開催している。
第1部では、最新の行政動向や法律の改正内容を知ってもらおうと「法律や制度から見る令和の賃貸住宅業界~大変革時代を生き抜くオーナーが押さえるべきトピックス~」を演題に同協会本部事務局が講演した。
第2部では落語家の林家ひろ木さんが、相続対策のヒントを落語で披露。林家ひろ木さんは早稲田大学を卒業後、「笑点」でおなじみの林家木久扇(初代木久蔵)に入門。浅草演芸ホールなどでトリを務める実績十分の若手真打。師匠の木久扇さんをモデルにした落語で、息子と相続について話し合う面白いかけあいに、会場は笑いに包まれた。
続いて行政書士の檜垣圭祐さんが、相続対策の目的、手段などについて解説。不動産所有者が認知症などで判断能力が低下、喪失した場合、不動産売却ができないなど多くの問題を抱えることから、任意後見、生前贈与、家族信託など高齢期財産管理上のリスクへの事前対策について話し、「早めの相続対策が重要」と呼びかけた。