2年連続引き上げ勧告 和歌山市職員の給与

和歌山市人事委員会(田中祥博委員長)は17日、市職員と民間の給与較差を解消するため、市職員の月例給と期末・勤勉手当(ボーナス)を引き上げるよう、尾花正啓市長と戸田正人市議会議長に勧告した。月例給、ボーナスとも引き上げ勧告は2年連続。

人事委の報告によると、規模50人以上の民間62事業所との給与比較で、月例給は市職員(37万2027円)が民間(37万5894円)を1・04%(3867円)下回った。

ボーナスは、市職員の年間支給月数4・4カ月分に対し、民間は4・48カ月分であり、市職員の支給月数を0・1カ月分引き上げる必要があるとしている。

報告では他に、長時間労働の是正に向け、特定の所属や職員に負担が集中しないよう、業務量に応じた適正な人員配置を行うことや、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進による生産性の向上を図る必要性を指摘。働きやすい職場環境をつくり、仕事と家庭の両立を支援すること、豊富な知識や経験を持つ高齢職員が最大限に活躍できる職場環境づくり、女性職員の活躍推進なども必要としている。