来年1月に本格着工 阪和道の4車線化
阪和自動車道有田―南紀田辺間(事業区間36・8㌔)の4車線化事業で、現在も2車線の印南―南紀田辺間の8・7㌔について、来年1月から本格的な4車線工事が始まることが決まった。1月13日、田辺市内で関係者を集めた着工式が行われる。
西日本高速道路㈱によると、工事はまず本線に架かる橋の下部工に着手し、その後トンネル工事、土工工事、橋梁工事など4車線に拡幅するための工事を順次行う。印南―みなべ区間には橋梁3基とトンネル4本。みなべ―南紀田辺間には橋梁3基とトンネル2本を建設する。
印南―みなべ間の切目川橋の4車線化下部工事、西ノ地地内の工事はすでに事業者が決定しており、計画を進めている段階。4車線化の完成時期は未定だが、進捗状況の見通しが立った段階で発表するとし、「関係機関と調整しながら一日も早い完成を目指したい」としている。
阪和自動車道は大阪府松原市の松原ICから南紀田辺ICまでを結ぶ高速道路で、全長約129㌔。2007年に全線開通した。11年に海南―有田の4車線化工事が完成したが、有田以南は長らく2車線で工事が進まず、渋滞のボトルネックとなっていた。全線で4車線化が完了すれば、輸送時間の短縮、インフラ代替路、地域観光活性化などの機能強化も期待される。
有田―南紀田辺間の4車線化事業は、2021年に有田―御坊の19・4㌔、御坊―印南の8・7㌔が完了。印南―南紀田辺間は20年3月に印南SA―みなべICまでの約6・5㌔、21年3月にみなべIC―南紀田辺ICまでの約2・2㌔が事業化され、工事の着工時期が注目されていた。