濱口梧陵の生涯描く 公演と万葉ウオーク
海南万葉の会は、11月4、5日に熊野古道万葉ウオークと「ミュージカル稲むらに火を!濱口梧陵の生涯」の公演を行う。
紀伊半島一帯を大津波が襲った時、広村(現在の和歌山県広川町)で稲束を積み重ねた稲むらに火を放ち、村人を高台まで誘導して避難させた濱口梧陵からのメッセージを次世代に伝えようと企画。
5日午後2時から海南市下津町の市民交流センターで、同市で活動する「劇団KCM」が濱口梧陵の人生を描いたミュージカル「稲むらに火を!」を上演する。
舞台では県指定無形民俗文化財の「塩津のいな踊り」、海南市指定民俗文化財「亀の川念仏踊り」を披露する。
脚本と演出を担当した東道さんは「脚本を書くにあたり、本や資料を読んで、改めてその人間性の素晴らしさを感じた。舞台を通してその魅力を皆さんに伝えたい」と話している。
チケットは前売り1500円(学生1000円)、当日2000円。
ウオークイベントは2日間にわたって開催。4日は「濱口梧陵と醤油のルーツをたずねて歩く」と題して開催。午前9時にJR湯浅駅に集合し、深泉寺、角長醤油資料館、稲むらの火の館、広村堤防などを巡る。
5日は「古代女王名草戸畔と津波伝承地を探そう」。JR紀三井寺駅に9時集合。紀三井寺・津波の碑、内原神社、黒牛・万葉歌碑、黒江漆器会館、海南駅前・津波の碑などをたどる。参加費は各日500円。
ウオーク、公演の予約申し込みは海南万葉の会(℡073・478・2711、メールkiga@silk.plala.or.jp)。