90歳の岩橋さん日本一 ミスターのコンテスト
外見だけでなく、内面も含めて魅力的な男性を選ぶ「ミスター・オブ・ザ・イヤー」の全国大会が4と5の両日、東京で開かれ、関西大会代表でレジェンド部門(60歳以上)に出場した和歌山市の岩橋延直さん(90)がグランプリに輝いた。岩橋さんは「こんなうれしいことはない。夢のよう」と喜んでいる。
同コンテストは、㈱アイビー・エンタテイメント(東京都渋谷区)が主催。「一緒にいるともっと強くなれる」を理念に、男女が互いを尊重し責任も分かち合い、個性と能力を発揮できる社会を目指し開催。男性の内外面のスマートさなどを競う。
同大会のフォーマルで出場する部門は年齢によって、ダンディ(30~44歳)、グラスシアス(45~59歳)、レジェンドに分かれている。
ことし8月に和歌山で初めて開かれた関西大会で、岩橋さんは笑顔で手を振りながらさっそうとランウェイを闊歩(かっぽ)。得意のマジックを披露し、グランプリを獲得した。
東京では、全国9カ所の地方大会を勝ち進んだメンバーが集結。華やかに彩られた特設ステージで観客を前にウオーキング、大会への思いをアピールするスピーチを披露した。
岩橋さんは「25歳で歯科医を開業し、ことし90歳を迎えた。今も現役で診療し、社会教育活動などを行っている。この年齢で大会に出場できたことを誇りに思う」と発表すると、会場は大きなどよめきと歓声に包まれたという。「会場がものすごく沸いたので、ひょっとしたらと思ったが、選ばれた時は最高にうれしかった。各府県の人からいっぱい声を掛けてもらえた」と笑顔を見せた。