40周年へ友好強化を 中国総領事が知事訪問
中国の薛剣駐大阪総領事が9日、和歌山県庁の岸本周平知事を表敬訪問し、県と山東省の友好提携締結から来年で40周年を迎えるのを機に、交流の強化に向けて意見交換した。
県と山東省は1984年4月に友好提携を締結し、経済、観光、教育など多分野で交流を続けてきた。省都の済南市と県庁所在地の和歌山市は、県省間の提携より1年早く、1983年1月に友好都市となっている。
県庁知事室で薛総領事一行を歓迎した岸本知事は、財務官僚時代に山東大学経済学院の客座教授を務めたことなど中国との縁を語り、友好提携40周年に合わせて「来年、山東省を訪問するのを大変楽しみにしている」と伝えた。
薛総領事は「お互いの友好関係が強化されると確信している」と述べ、特に青少年交流が重要だとして、日本の大学生らが格安で同省を旅行できる企画を進めていると紹介。岸本知事の同省訪問に合わせて実施したいと構想を伝えると、岸本知事は「青少年交流はぜひ続けていきたい」と応じた。
岸本知事は、12月に県内で開催が予定されていた第3回日中観光代表者フォーラムが急きょ中止となったことにふれ、「大変残念だが、われわれとしては延期と思いたい。次の3回目はぜひ和歌山で開催していただきたい」と述べた。
歓談後、贈り物の贈呈では、薛総領事が自ら田植え、稲刈りをした阪南市の米で作った酒など、岸本知事が紀州手まりを手渡した。
薛総領事はこの日、濱口太史県議会議長や和歌山市の犬塚康司副市長も訪問し、意見交換した。