プロの世界へ一歩 ヤクルト選手が野球教室
東京ヤクルトスワローズの現役選手による野球教室(同チーム後援会主催)が11日、和歌山市北出島の和歌山東公園市民球場で開かれた。川端慎吾選手(36)、山崎晃大朗選手(30)、高橋奎二投手(26)が市内19チームの小学生87人を指導。参加した子どもたちは憧れの選手を前に目を輝かせた。
野球教室は、小学生の技術向上や、プロを目指すきっかけづくりを目的に開かれ、同主催の現役選手による教室は、県内で14年ぶりとなり、選手らの実演や個人指導などが行われた。
ベースランニングでは、ベースを踏む位置などを重点的に指導。高橋投手は、小学生とキャッチボールを行った。
高橋投手は投・捕手を、川端選手は内野手、山崎選手は外野手をポジション別で指導し、川端選手は「しっかりと正面で捕るように」などと伝えた。
川端選手が「目線を動かさず、振った後に止まれるように」などとアドバイスし、小学生がティーバッティングも実施。高橋投手も打撃を披露し、場外弾で会場を沸かせた。
教室の最後には、抽選会が行われ、サイン入りのバットやユニフォームなどがプレゼントされた。
紀の川市貴志川町出身の山崎選手は、「野球教室を通して、和歌山の野球人口の増加に貢献したい」とし、「子どもたちの姿を見て、野球は楽しいスポーツと改めて感じた。野球教室を開いた中から、プロの選手が出てきてくれたらうれしい」と話した。
直川少年野球クラブの6年生、松野旺太君(12)はプロ野球選手は、投げ方などの基礎がきれいと感じたといい、「プロになりたい思いが強くなった」と笑顔だった。