成長期待のゲーム企業 県、和市と進出協定

ゲームコンテンツ事業などを手掛けるIT企業、㈱ScopeNext(スコープネクスト)(東京都千代田区、北村紀佳代表取締役)が、ゲーム開発会社で初めて県に進出する。13日、和歌山県庁で同社と県、進出先の和歌山市による進出協定調印式が行われた。

同社は、2019年5月設立のベンチャー企業で、スマートフォン向けゲームの開発・運営を主要事業とし、オリジナルゲームタイトルの企画・開発の他、バンダイナムコグループなど大手企業からの受注開発に参画した実績もあり、成長を続けている。

若者の関心が高い事業内容であり、ゲーム業界を目指す若者の雇用の受け皿となることや、県内教育機関と連携したIT人材の育成などが期待される。

新オフィスは、同市中之島のサテライトオフィス「Work & Study IDEA」内で、来年4月に操業し、3年間で正社員15人(うち地元14人)の採用を予定。同社によると、すでに1人が入社し、1人が内定している。

調印式では、北村代表取締役、岸本周平知事、尾花正啓市長が進出協定書に署名した。

北村代表取締役は、同社従業員の平均年齢が27・8歳の若さであることを紹介し、「和歌山で人材を採用し、県、市の発展にも寄与できたら」とあいさつ。

尾花市長は「市が整備補助したサテライトオフィスに入っていただけてありがたい。和歌山からのIT人材の流出を抑えることにもつながる」と歓迎し、岸本知事は「和歌山の若手経営者にも刺激を与え、面白いまちになるように力添えをいただきたい」と期待を示した。

協定書を手に(左から)岸本知事、北村代表取締役、尾花市長

協定書を手に(左から)岸本知事、北村代表取締役、尾花市長