児童虐待のない社会へ 「キフPAN」広がる

11月の児童虐待防止月間に合わせ、商品の売り上げの一部を子どもの虐待防止活動に寄付する取り組み「キフPAN(パン)」が30日まで、和歌山県紀の川市西大井のパン店「パン・ド・パニエ」などで行われている。

県内で子育て支援や虐待防止活動に取り組むNPO団体HML(ハミル=ハッピー・ママ・ライフ)が2012年に始めた取り組み。

ことしは同店の他、有田市初島町里のパン店・Fields Rでも行われ、紀の川市西大井の喫茶「雅園」と同市中三谷の日本料理店「岩鶴屋」にCAP(子どもへの暴力防止)募金箱が設置される。

昨年まで「キフパン」の名のもと、パン店のみを対象に行われていたが、業種の垣根を越えた広い取り組みにという、パン・ド・パニエの東直樹代表の意見で「キフPAN」に名称変更。PANは鍋を意味し、「子どものためになるものを一つの鍋に入れてごった煮のイメージで協力し合おう」と広く参加を呼びかけた。

HML事務局の竿本有紀さんは「(いろいろなお店の参加で)まさにごった煮ですが、地域の子どもたちの笑顔を守りたいという一つの目標を持って取り組んでいます」とPRしている。

問い合わせは同事務局メール(info@happy-mama-life.com)。

「キフPAN」に取り組む東代表

「キフPAN」に取り組む東代表