冬の城下に彩り けやき大通りイルミ点灯

和歌山市のJR和歌山駅から和歌山城までのけやき大通りをイルミネーションで彩るプロジェクト「KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCe」が23日、スタートした。点灯式で白と電球色のLED約75万球が街路樹278本にともされ、キラキラと輝く光の道が続いた。新たな冬の風物詩として来年2月29日まで光のパレードのような世界が楽しめる。

和歌山けやき大通りイルミネーション実行委員会(古澤良祐実行委員長)が主催。「Light up!(ライトアップ)」を合言葉に、点灯するという意味以外にも「あなたを、私を、和歌山を照らす・輝かせる」といった願いを込め、JR和歌山駅から和歌山城までの約2㌔にわたる街路樹を光で照らし、冬でも歩くことが楽しい通りにしようと初めて企画した。

点灯式には、古澤委員長(㈱タカショーデジテック社長)や大越康臣副委員長(㈱テレビ和歌山代表取締役社長)、特別顧問の尾花正啓市長らが出席。古澤委員長は「たくさんの応援をいただいて実現できた。ここを歩いて出会いや思い出を残し、冬の風物詩として毎年やっていければ。ぜひ2㌔、歩いてみてください」と話し、尾花市長は「75万球一つひとつのLEDに多くの思いがこもっている。イルミネーションがまちじゅうに広がり、未来につながれば」とあいさつした。

カウントダウンと「ライトアップ」の合図で白色と電球色のLEDが点灯されると、歓声や拍手が起こり、来場者は温かな雰囲気に包まれた大通りを歩き始めた。

輝く光と通行する車のライトで通りは華やかになり、同市の奥正美さん(74)は「和歌山市内とは思えない。大阪へ来たみたい。立派なものをしてくれてありがとう。歩ける所まで行ってみたい」と笑顔だった。

また、「思いやり・やさしさ・献身・平等・慈しみ」の思いを込めたサンタクロースの衣装に身を包み、同通りを歩くチャリティーイベント「KEYAKI光のSANTAParade2023」も開催された。

参加費の一部は、入院中の子どもたちへのプレゼント購入費に充てられる。100人以上のサンタクロースと尾花市長らはライトアップされた大通りを笑顔で約1時間歩いた。

けやき大通りの点灯時間は午後5時から11時まで。

ライトアップされたけやき大通り

ライトアップされたけやき大通り

「ライトアップ」の合図で点灯

「ライトアップ」の合図で点灯