世界の平和を願って 西脇中が神社に絵馬

ことしも残すところ1カ月となり、和歌山市西庄の西脇中学校(鳥居純子校長)の美術部員は11月29日、来年の干支(えと)「辰」(たつ)にちなんだ大絵馬を同市本脇の射箭頭(いやと)八幡神社に奉納した。

同校で約15年前から毎年行っている取り組み。縦160㌢、横120㌢の絵馬の中央には、大きな勇ましい龍、回りにはさまざまな表情の小さな龍が22個描かれている。「祈・世界平和」の文字を書き添え、美術部員20人が約3カ月かけて制作した。ことしは絵馬の横に龍の顔をくりぬいた顔はめパネルも並んだ。

この日、部員が同神社を訪問。奉納式では橋爪祥子宮司が無病息災、世界平和を願い祝詞を奏上し、絵馬のおはらいをした。

部長の山下吉愛(よしい)さん(15)は「ニュースを見ると世界で悲しいことが起きているから、平和になってほしいという思いを込めた。この絵馬を見て笑顔になってほしい」と笑顔。

橋爪宮司は「色鮮やかで勇敢な龍が立派に描かれている」と感謝。鳥居校長は「西脇は学校と地域が密着している場所。生徒たちは地域のお役に立てていると実感できる良い機会になっている」と話した。

奉納した絵馬は、同神社の本堂横に掲げられ、1年間訪れた人を出迎える。

 

絵馬の前で笑顔の部員たち