写真・絵画・木工3人展 ギャラリー花畑で
写真、絵画、木工を楽しむ和歌山県岩出市と和歌山市の3人による作品展「ゆいちゃん・ぼんちゃん・いそ爺」が1日、同市宇須のギャラリー花畑で始まった。4日まで。
ゆいちゃんこと宮本悠衣さん(35)は岩出市のアートペインティング作家。ぼんちゃんこと岡田泰彦さん(62)は和歌山市でリメーク家具を制作。いそ爺こと岩出市の磯間弘児さん(76)は写真愛好家で作るワカヤマフォトクラブの代表を務めている。
悠衣さんは自閉症で言葉でのコミュニケーションは苦手だが、好きな絵を描くことで自分の世界を表現。パリで個展を開くなど独特の色彩感覚が注目されている。キャンバスいっぱいに笑顔の動物や人物がカラフルな色彩で描かれた作品21点を展示。父の浩二さん(65)は「明るい絵を見て楽しくなってほしい」とPR。
浩二さん、岡田さん、磯間さんが元職場の同僚であることが縁となり、独自の作品づくりに共感し3人展が実現した。
岡田さんは、放置された古い家具の木材やガラスの一部を使い、新たな家具によみがえらせるリメーク家具を制作。「古いものが淘汰(とうた)されていくのはもったいない。使えるようにして次の世代にバトンタッチしたい」と作り上げた、銭湯のロッカーをリメークした収納棚など24点が並ぶ。
独自の視点でダイナミックな構図の写真を撮る磯間さんは、人がいない所で咲く桜や、美容院の窓から多くのマネキンが顔をのぞかせている一枚、リトグラフ風の作品など遊び心あふれる24点を展示。磯間さんは「それぞれが楽しんで作った個性あふれる作品を楽しんでほしい」と呼びかけている。
午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。問い合わせは同ギャラリー(℡073・435・3615)。