ラグビーヒガシクラブ ホームで今季初勝利
ラグビーの近畿クラブリーグカテゴリーBで戦う、和歌山市のヒガシクラブ(岡田博之代表兼監督)は3日、紀三井寺公園補助競技場(同市毛見)で行われた第4戦で、SRCバーバリアンズ(大阪)を45―38で下し、本年度のリーグ初勝利を挙げた。3戦ぶりのホームゲームで和歌山のファンも笑顔。ヒガシクラブは17日午後2時半から同競技場で、交野ラグビーフットボールクラブ(大阪)との最終戦に挑む。
ヒガシクラブは同リーグで戦う県内唯一のチーム。今季は9月に開幕し、Bでは和歌山、大阪、兵庫の計6チームが熱戦を繰り広げている。
岡田代表兼監督(48)が「ホームなので良い試合を見せたい」と意気込んだ第4戦。ヒガシクラブは前半開始から、立て続けに2本のトライを奪って先制に成功する。その後もTB中川拓也とHB高尾渓一がゴールラインを割り、前半で計4本のトライ。バーバリアンズに4本のトライを許したが、ヒガシクラブは中川が4本全てのコンバーションキックを決め、28―24とリードして試合を折り返した。
ヒガシクラブは後半開始早々に逆転を許すも、TB奥聖貴が相手につかまれながら執念のトライを決めて再びリード。TB丸田誠一もトライを奪い、中川がペナルティゴールを確実に決めてリードを広げた。その後、バーバリアンズにトライとコンバーションキックを決められたが、直後に試合終了。ヒガシクラブが7点差で逃げ切った。
試合を通して両チームが各6本のトライを奪うも、ヒガシクラブは、中川がペナルティゴールを含む7本のキックを全て成功させた。勝利に大きく貢献した中川選手(32)は「違和感なく、いつも通りに決められた。次もキックを全部成功させてしっかりと勝ち、来年につなげたい」と話した。
岡田代表兼監督は「劣勢の場面も選手らがうまく修正した」と振り返り、「ホームで勝ててうれしい。熱い応援が力になった」と笑顔。「再来週の最終戦も必ず勝って、きっちり白(勝利)で締める」と意気込んだ。
奥選手(31)は逆転の場面を、「みんながつないでくれたトライだった」と強調。高尾主将(36)は「まずは1勝できて安心した。最終戦も気持ちで負けずにしっかりと食らい付いて勝ちたい」と話した。