入賞者96人を表彰 和歌山文協「文芸まつり」
「第65回文芸まつり」(和歌山文化協会主催、本紙など後援)の表彰式が2日、和歌山市小松原通の県民文化会館で行われ、96人が表彰された。俳句、短歌、川柳、詩、作文(高校生・一般の部は散文)の部門で募集。小学生・中学生の部は応募581作品、入賞55作品。高校生・一般の部は応募312作品、入賞41作品だった。
森本光子会長(82)は「年齢問わずレベルが高く、素晴らしい作品が多かった」と言い、65回目を迎えたことについて、「これまでの人の思いを引き継ぎ、100回を目標に続けていきたい」と話した。
高校生・一般の部の表彰式では、入賞者が森本会長から表彰状などを受け取った。各部門の講評も行われ、それぞれの作品から浮かぶ情景などが伝えられた。
詩で文化協会賞を受けた市立和歌山高校1年生の小畑瑞季さん(16)は「賞を取れると思ってなかったので、びっくりした。また書く機会があればもっと良いものを書きたい」と話した。
俳句に約8年取り組んでいる、同市朝日の中村正志さん(80)は「夕立後の雨上がりに、空気が変わった雰囲気を表現した。受賞を機にまた励んでいきたい」と笑顔。
短歌で文化協会賞に選ばれた、広川町の畠中友美子さん(71)は「初めての受賞で本当にびっくりした。すごくうれしい。これからまた賞を取れるように頑張る」と話した。
主な受賞者と作品は次の通り。
【小学生・中学生の部】
《俳句》文化協会賞=河野仁宥(川永小6年)四年ぶり太鼓がはずむ盆おどり
《短歌》市議会議長賞=小串悠貴(和大付小6)ピュンピュンと自転車とばしできるだけ遠くへ行こう仲間と風と
《川柳》テレビ和歌山賞=的場和奏(桐蔭中1)温暖化地球が暑いとさけんでる
《詩》市長賞=安藤早希(日進中1)「家族」
《作文》わかやま新報賞=上野山千尋(開智中1)「将来の夢」
【高校生・一般の部】
《俳句》和歌山市教育委員会賞=島本美紀(和歌山市)洗ふほど馴染む木綿のサンドレス▽読売新聞社賞=中村正志(和歌山市)ゆだち来て山河の匂ひ戻る里
《短歌》わかやま新報賞=尼寺恵子(和歌山市)地球には幾つの色があるだろう夏待つ今朝の海のあおさよ▽文化協会賞=畠中友美子(広川町)われ消えしのちにも君は湯を沸かすやかんポコリとふた持ち上げる
《川柳》文化協会賞=高好(和歌山市)下向いて何を思うか足の裏
《詩》文化協会賞=小畑瑞季(市立和歌山高1年)「私の世界 世界の宇宙」
《散文》商工会議所会頭賞=群青亜季(海南市)「蝶が舞う畑」