陶芸体験で思い出を 貴志小で和歌山西LC

和歌山西ライオンズクラブ(LC、山本里司会長)は5日、和歌山市栄谷の貴志小学校(沖平渉校長)で6年生の児童を対象に陶芸教室を開き、同LC会員らが見守る中、55人の児童が参加した。

小学校生活の思い出づくりにと、同LCが毎年開催。コロナ禍も続けられ、12回目を迎えた。

同市砂山南で陶芸工房「ぷらゆす」を営む陶芸家の酒井禎明代表(69)が講師を務め、「自分の発想で自由にいいものを作ってください」とあいさつ。

児童らはマグカップ作りにチャレンジし、こぶし大の土にくぼみを作り、ろくろを使って手で伸ばしながら好みの形に成型。側面を手でつまみ、高さを作る作業に多くの児童が苦労しながらも、丸型や四角、飾り付き、絵を彫ったものなどさまざまなカップを作り上げた。

6年2組の田上澄海さんは「きれいに丸くならず花びらのように広がって難しかったけど、(出来上がりは)良い感じ。これでコーラが飲めたら最高」、橋爪梨代さんは犬の装飾をあしらった作品を完成させ、「広げていくのが難しかったけど楽しかった。犬好きのお母さんにあげたい」と笑顔で話した。

参加した同LCの阪口倫博前会長は「小学校を卒業して、中学高校とそれぞれの道に進んでも、このマグカップで小学生時代の友達や学校の風景を思い出してもらえたら」と話していた。

焼成して完成したマグカップは、卒業式で展示され、記念品として児童に贈られる。

 

マイカップを作る児童ら