りら高生が出張舞台 中学校で芸術鑑賞教室

舞台芸術とアートデザインが学べる、りら創造芸術高校(和歌山県紀美野町真国宮、山上範子校長)は4日、同町立野上中学校(同町下佐々、尾﨑弘和校長)で出張芸術鑑賞教室を開き、ミュージカルや殺陣、和太鼓などを披露した。

同教室は、中学生らに生の芸術にふれてもらい、文化芸術に興味を持ってもらおうと、3年前から県内の中学校で公演を行っている。

同町での開催は初めて。同中学校の体育館に、野上中学生106人と同町立美里中学校(同町野中、喜多智英校長)の生徒26人、保護者らが集まり鑑賞した。

ことしは「人は変われる」をテーマに、戦いを表現した和太鼓「朱の忍」や同校伝統のタップダンス、歌唱など六つの演目を発表。殺陣では、疾走感のある息の合った演舞が披露され、生徒らは見入っていた。

舞台は監督や音響、照明、大道具などの裏方作業も全てりら高生56人が行った。野上中学校2年の曲里一護さん(14)は「目の前で初めて見た。力強くて迫力があり、圧倒された。和太鼓をやってみたいと思った」と笑顔。喜多校長は「人は芸術にふれることで心に刺激を受け、豊かになる。公演を通じて新たな感情を巡らせてほしい」と話した。

歌やダンスで魅了

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