米国人カップルが挙式 粉河産土神社で

和歌山県紀の川市粉河の粉河産土(こかわうぶすな)神社で11月25日、アメリカ人カップルによる神前結婚式が行われた。式を挙げたのはアメリカ、サンフランシスコ在住のプレストン・ハルビックさん(36)とナミさん。

15年ほど前に新郎が粉河でホームステイし、地元の武道館で居合道などの日本文化にふれ、感銘を受けたことがきっかけで、粉河の地元の神社での挙式を決定、新婚旅行を兼ねて来和した。

式は同神社の蒲梓宮司(35)と巫女(みこ)が取り仕切り、新郎新婦、この日のために来日した新郎の両親と、ホームステイ時の知り合いで通訳を手伝った日本人の友人5人の合計9人が参列した。

夫婦の希望で、誓詞を日本語で読み上げることになったが、日本語の経験が全くなかったナミさんは大変苦労したという。しかし宮司らがローマ字に書き換え、読みやすく区切るなど手助けし、さらに、夫婦で猛練習を重ね、当日は比較的スムーズに読み上げることができたという。

ナミさんは「とても緊張した。衣装がとても重かったが、良い思い出になった。できるなら十二単(ひとえ)を記念に購入し持って帰りたかった」と話した。

蒲宮司によると、同神社での外国人夫婦の挙式は初めてで、何もかもが手探り状態だったと言い、「式次第を英語に書き換えたり、誓詞奏上の手伝いなど、初めてで大変なこともあったが、新郎新婦やご両親に大変喜んでいただいて良かった」と話した。

挙式したプレストンさん㊨とナミさん

挙式したプレストンさん㊨とナミさん