空手の世界大会で入賞 3選手が知事に報告

4年に1度開かれる新極真空手の無差別級世界大会、第13回全世界選手権が東京で開かれ、新極真会和歌山支部から3人が入賞した。男子の型部門では中内功大さん(19)が3位、組手部門では岡田侑己さん(29)が5位、落合光星さん(32)が6位に入った。11日には、3人と和歌山支部の黒岡八寿裕支部長(63)らが県庁を訪れ、岸本周平知事に結果を報告した。

大会は10月14、15日に開かれ、103の国と地域から選抜戦を勝ち抜いた男子132人、女子37人が出場した。和歌山支部からは4人が挑戦。各部門、体重別の階級はなく、男女別のトーナメント形式で争われた。型部門は、今回が初開催となった。

岩出市出身の中内さんは、素早くキレのある型を披露して2勝。初出場で、同大会の県歴代最高順位を獲得した。中内さんは「3位はうれしいが、優勝を目指していたので悔しい。4年後の大会では優勝したい」と話した。

岡田さんは大阪府泉佐野市出身。初出場の本大会で、後ろ蹴りや後ろ回し蹴りなどの足技を中心に攻めて5位に入り、敢闘賞にも選ばれた。岡田さんは「無我夢中で戦った。4年後は必ず優勝するために目標を持って頑張る」と意気込んだ。

和歌山市出身の落合さんは、4大会連続の出場となった。現役最後として挑んだ大会。下段回し蹴りなど、相手の足を狙う技を中心に攻めた。落合さんは周りのサポートに感謝し、「優勝できずに悔しいが、しっかりとやり切れた」と振り返った。今後、落合さんは指導者として競技に携わる予定で「強いだけでなく、優しい選手に育ってもらえるように、礼儀や礼節を大切に指導したい」と話した。

岸本知事は「ぜひ和歌山を代表して(これからも)頑張ってください」などと呼びかけ、記念品の手ぬぐいを手渡した。

黒岡支部長は、「(選手たちは)とにかくすごい。各々が信念を持っている。自分の個性を出してこれからも頑張ってほしい」と話した。

 

岸本知事(前列左から4人目)を訪ねた中内さん(同2人目)、岡田さん(同3人目)、落合さん(同5人目)、黒岡支部長(同6人目)ら