誇りを胸に 南北が天守閣ボランティア清掃

ビルの清掃業務や設備保全などメンテナンス業務を行う和歌山市関戸の㈱南北(樫畑友洋代表取締役社長)は13日、和歌山城天守閣でボランティア清掃を行った。

清掃活動は昨年に続き2回目。天守閣の運営管理業務は、指定管理者の公益財団法人市文化スポーツ振興財団が担っているが、同社がボランティアで清掃を引き受けることで、清掃に伴う余剰金を老朽化している床材の修繕費に充ててもらえればと実施した。

この日は17人の社員が参加。延べ床面積2640平方㍍を清掃した。樫畑社長(58)は「和歌山城は県民、市民のシンボル。多くの人が訪れる中、きれいな状態で迎えられるよう誇りを持ち作業してほしい」とあいさつ。

社員は業務用の清掃道具を持参し、ポリッシャーで床の汚れを落としてワックスをかけ、壁、窓ガラス、展示ケースの拭き掃除、すす払いなどを行った。

同社の中谷栄亮さん(29)は「市民の一員としてお城を清掃するのは誇らしい。ほこりがたまるのはたくさんの人が訪れた証拠。来る人が気持ちよく見学できるようしっかり掃除したい」と話した。

ことしは階段の床の張り替えが実施され、和歌山城整備企画課の木本滋之副課長(51)は「階段部分の床材の一部が老朽化でめくれている所があった。張り替えることができ危険性が低くなった。大変ありがたい」と感謝した。

 

高い所も丁寧に