劇団和可が公演 23、24日ゲキノバきたまち

和歌山市を拠点に活動する「劇団和可」は23、24の両日、同市北町の劇場ゲキノバきたまちで「ゲキノバきたまちと演劇がしたい女子達。」を上演する。

同劇団は、同市の劇作家・演出家・シナリオライターの松永恭昭さんが2018年に立ち上げた。非都会的演劇の在り方に疑問を呈し、本当の意味の演劇とは何かを追求。観客に頼らない、見せるためではなく、体験をのぞかせる演劇の形「現代紀州演劇」を提唱している。コロナ禍で公演中止が続き、活動を制限されていたが、観客数を制限しても舞台表現の持つ楽しさ、面白さを諦めず続けていこうと試演という形で公演を行ってきた。

今回は第1回となる本公演。とある地方都市にある、とある劇場だった場所。そこに集まってくる演劇がしたい女子たち。そこで語られる土地の記憶。忘れ去られようとする記憶と、残り続ける記録。そのはざまで、生きている今の私たちがどうすればいいのか、過去と未来と今が交錯する――。

会場は極小空間で、客席数は20程度。濃密につくられた劇空間の中で上演する。

松永さんは「観客と同じ時代、地域、歴史を強く意識させる、演劇ならではの強みを押し出した作品。演劇の持つ魅力を体験しに来てほしい」と呼びかけている。

開演は23日午後7時、24日午後2時、7時。チケットは前売り、当日ともに一般1000円、大学生以下500円。予約はメールで観覧日時、枚数、名前を記入し、メールまたは電話で松永さん(℡080・3824・2636)。

 

過去の公演(劇団和可提供)