会長賞に岡本さん 和歌山文化協会が表彰

和歌山文化協会(森本光子会長)の2023年度会長賞・奨励賞の受賞者が発表され、協会の発展に特に顕著な功績を残した人に贈る会長賞に華道、茶道の岡本正子さん(90、和歌山市)、今後の発展、活躍が期待される人に対する奨励賞には、詩吟の正木雄洲さん(83、同市)が選ばれた。

和歌山文化協会は、郷土文化の発展と向上を目的に1950年に創立。華道部や文芸部など9部門があり、総会員数は約300人。賞は、創立70周年を記念して創設され、表彰は4回目。

会長賞の岡本さんは46年、嵯峨御流華道家元に入門し、
51年に茶道表千家に入門、同門会に入会。65年同協会に入会。73年、全日本学校華道教師連盟の学校華道教師適任講習を修了。83年にはフランスのベルサイユ宮殿で開かれた国際花のフェスティバルの献花式に出場。84年、表千家教授を取得。2003年、嵯峨御流大覚寺から30年連続申請成績優秀として表彰を受け、法印を授与された。

現在は週1回、同市で茶道教室を開き、22人に教えている。岡本さんは受賞について「長い間やってきた結果です。うれしい」と話す。

奨励賞の正木さんは詩吟歴30年、吟道関心流県本部長で、専任講師、上席大師範、各種詩吟大会の審査員を務めている。12年にクラウン吟詠大会優秀賞、13年に財団法人日本吟剣詩踊振興会総連盟県大会優勝、17年と22年、各県選抜者詩吟に出演。同協会の詩吟部長としても活躍している。正木さんは「体だけでなく、心も老けてはいけないと思い、頑張っている。これからも、より一層努力していきたい」と受賞を喜んだ。

表彰式は17日に同市のホテルアバローム紀の国で行われ、森本会長から表彰状が贈られた。

 

会長賞に選ばれた岡本さん

 

奨励賞の正木さん㊨と森本会長