知事室にチョークアート看板 和工生が贈る

和歌山県立和歌山工業高校(和歌山市西浜)産業デザイン科の2年生8人が、チョークアートで制作した県庁知事室の看板4種類を、岸本周平知事に贈呈した。

看板は、馬田彩那さん、岡野絢菜さん、木村心美さん、土井睦さん、富山侑香さん、原田司さん、藤井杏果さん、藤本七音さんが、2人一組で9時間ほどをかけて制作。4枚に共通する「ようこそ知事室へ」の文字と、県内の特産品や観光資源などが、四季の表現とともに鮮やかに描かれている。

藤井さんと藤本さんは「郷土料理」をテーマに、和歌山ラーメンや早なれすし、梅干しなどを、表情もつけて親しみやすく描いた。

馬田さんと木村さんは、日本で最も多く飼育されている白浜の「パンダ」をテーマに、愛らしい親子の姿と青々としたササを描いた。

岡野さんと原田さんは「海・魚」をテーマに、クジラを大きく上部に配し、和歌山の海の味覚を代表するマグロやタイなどを描いた。

土井さんと富山さんは「果物」をテーマに、フルーツ王国が誇るミカン、柿、イチゴなどと並び、笑みを浮かべる岸本知事を描いた。

看板の贈呈式は5日に県庁で行われ、生徒たちは藤田勝範校長、児玉幸宗科長、チョークアートを指導する非常勤講師の山本美和さん、同校OBの山田正彦県議と共に知事室を訪問し、岸本知事に看板を手渡した。

生徒や教員から作品の説明を聞いた岸本知事は「素晴らしい。どの看板もとてもあったかい感じがします」と話し、工夫したポイントなどについて和やかに歓談。笑顔で記念撮影に応じた。

同科の生徒は、学んだチョークアートを地域のために生かそうと、和歌山市の明光商店街の看板を制作する取り組みを2021年度から続けており、23枚を寄贈している。

 

岸本知事を囲んで看板を制作した生徒ら