29年描き続けた初日の出 中尾さん絵画展
和歌山市和歌浦南の片男波公園万葉館で、同市の洋画家・中尾安希さん(82)による「淡彩画展~初日の出」が開かれている。3月31日まで。
中尾さんは退職した59歳から本格的に絵を始め、紀の川や和歌の浦など、ふるさとの風景を描き続けている。今回は1995年から毎年、同市和歌浦南のあしべ橋周辺からスケッチしている初日の出を展示。中尾さんは「同じ場所からの風景でも、天気、雲の形によって毎年違う。太陽が海面に映るほど美しい日、雲に覆われた薄暗い日もあった」と振り返る。29年間描き続けた中で最高に美しい瞬間と、空がグレーに包まれた残念な初日の出など9点が並ぶ。
「2001年は新世紀が始まるという思いでいつもより力を込め、激しいタッチになっているのにも注目してほしい」と中尾さん。
会場には中尾さんが代表を務める若の浦画塾生6人よる作品も展示している。
入場無料。午前9時~午後5時(入館は4時半まで)。休館日は月曜(月曜が休日の場合は翌平日)。
問い合わせは同館(℡073・446・5553)。
中尾さんの作品は、自宅兼アトリエ「あきの美術館」でも見ることができる。入場無料。午前10時から午後5時まで。月・火曜日休館。来館には事前連絡が必要。問い合わせは中尾さん(℡073・445・2756)。