県を舞台に芸人と対戦 メタバース和歌山
ユーザー数5億人を超える人気オンラインゲーム「フォートナイト」上に和歌山を舞台としたマップを公開している、メタバース和歌山実行委員会は10日、和歌山市中のイオンモール和歌山で吉本興業のお笑い芸人を招いた普及イベントを開いた。
実行委員会は、バス・タクシー業のユタカ交通㈱(同市中之島、豊田英三社長)が、一般社団法人和歌山新城下町DMC(会長=西平都紀子㈱信濃路会長)と立ち上げて運営。豊田社長が実行委員長を務める。
舞台である和歌山への誘客を図っており、昨年12月21日の一般公開以降、現在は和歌山城、和歌山駅前、市中心部の繁華街「アロチ」のマップを公開。2月末現在で、和歌山城2万910回、和歌山駅前1万1324回、アロチ587回のプレーがあった。
フォートナイトは、仮想空間のマップ上でユーザーたちが武器やアイテムを収集しながらバトルをするゲーム。スマートフォンやニンテンドースイッチなど幅広い端末で利用でき、月間のアクティブユーザーは7000万人を超える。
この日は、「フォートナイト大好き芸人」のムーディ勝山さん、お笑いコンビのトレンディエンジェル、滝音が登場。お笑いライブに続き、13歳以上の21人が芸人と対戦し、参加者は和歌山を舞台としたマップで戦闘を繰り広げた。
ムーディ勝山さんは、現在は和歌山を舞台とした3種のマップがあることや、ゲーム内では銃や剣の武器があることなどを説明。「親子で遊ぶと会話も増える」と呼びかけた。トレンディエンジェルのセニョール斎藤さんは「実際に(和歌山城に)行ってみたくなってきた」と笑顔だった。
ムーディ勝山さんに勝利した紀の川市の大学生、田中綜太郎さん(19)は「ムーディ勝山さんとの対戦は心臓がばくばくして楽しかった。初めて和歌山のマップでプレーしたが、和歌山駅前の舞台がかなりリアルだった。地元(を舞台としたマップ)でプレーするのが新鮮でテンションが上がった。家でもやってみたい」と振り返った。
豊田実行委員長(54)は「まずはメタバース和歌山について知ってもらおうとイベントを開いた。今後は障害物の配置などプレーヤーの意見を反映させてマップを使いやすくし、和歌山全体に(認知を)広めていきたい」と話した。