感動を日本画に マニエールで作品展

バラや桜などを題材に描いた日本画の作品展が31日まで、和歌山市禰宜のケーキサロン・マニエールで開かれている。

かつらぎ町で日本画を教える松下京子さん(69)とその生徒3人による作品約20点が並ぶ。

洋画が趣味だった松下さんは、気品あふれる美人画を得意とした日本画家・上村松園の作品を見て衝撃を受け、34年前に日本画を習い始めた。定年退職した9年前から日本画教室を開き、現在60~80歳の8人が月に2回集まり、制作を楽しんでいる。

薄い紙にデッサンしたものを、和紙を貼ったパネルに写し、墨で下描き。天然の土などで染料を染め付けた水干(すいひ)絵の具で色を付ける。

松下さんは「34年続けているが、まだ満足するものが描けていないほど、日本画は奥深く面白い」と話し、庭に咲く大輪のバラ「ピエール・ドゥ・ロンサルー」を鮮やかに描いた作品を展示している。「めちゃくちゃかわいい!と思った感動を絵にした」と話す。

教室に通って5年という紀の川市の北山泰子さん(67)は孫2人をモデルにした。「子どもは大人にとって希望。幸せになってほしいと願いを込めた」とにっこり。

北山さんは「絵を見て癒やされてほしい」と呼びかけている。

午前10時~午後7時(最終日は3時)。詳細は同店(℡073・477・3155)。

 

自作の絵を手に笑顔の松下さん㊧と北山さん