「職務に全力」 がん公表の尾花市長
和歌山市の尾花正啓市長は9日、すい臓がんを公表後初となった定例記者会見で、「大変ご心配をおかけして、本当に市民の皆さまには申し訳ない。健康に留意して、これからもできるだけ頑張れるように取り組む。職務には全力で当たっていく」と述べ、治療を続けながら職務に取り組む意欲を改めて示した。
尾花市長は2日にすい臓がんの告知を受け、3日に公表。抗がん剤治療に伴う入院のため、4~6日は職務代理者を置いたが、8日には職務に復帰した。
今後は2週間に1回、抗がん剤治療を受けると説明し、通院になるとの見通しを示した上で、職務代理者を置くかどうかなどについては、「まず新年度の事業をスムーズにスタートさせたい。抗がん剤治療では副作用がどの程度かまだ分からない状態で、自分の体調をみながらいろんな判断をしていきたい」と話した。
記者団から、がんをはじめ病気を抱える人が社会にはたくさんいる中、自身を含めての励ましのコメントを促された尾花市長は、「皆さんも健診や普段の健康に気をつけていただきたいと思う。がんの治療をしながら働いている方は本当に世の中に大勢いる。そうした中、先頭に立っていければと思い、頑張っていく」と穏やかに語った。