小さく生まれた赤ちゃん支援 ハンドブック
小さく生まれた赤ちゃんと家族が抱える不安や悩みを軽減するため、和歌山県は「わかやまリトルベビーハンドブック」を作成し、配布を始めている。一般的な母子健康手帳では十分な記載ができないNICU(新生児集中治療室)入院中の様子をはじめ、育児経過などを記録することができる。
配布対象は、出生体重が1500㌘未満か、2500㌘未満などで支援が必要な赤ちゃん。ハンドブックでは、小さく生まれた赤ちゃんに起こりやすい健康上の心配を紹介し、家族へのアドバイス、医療費の支援制度などについても掲載している。
県によると、2022年の県内の出生児5238人のうち、1500㌘未満は36人(0・7%)。低出生体重児の家庭からの不安の声を受け、市町村の保健師、新生児科医師、NICUの看護師・助産師、先輩ママや支援者などの話を聞き、先行自治体の事例も確認してハンドブックを作成した。
母子健康手帳を補完する内容で、併せて活用することを呼びかけている。配布は各市町村の母子保健担当課の他、日本赤十字社和歌山医療センター、県立医科大学付属病院、和歌山ろうさい病院(以上和歌山市)、ひだか病院(御坊市)、紀南病院(田辺市)で行い、県健康推進課ホームページからダウンロードもできる。