木下、北野、古田の3選手 全中新人ボート大会で優勝
このほど、 岐阜県で開かれたボート競技の 「第20回全国中学校新人競漕大会」 で、 和歌山市の和歌山ローイングクラブ(堅田哲也会長)の女子3選手が、 シングルスカルとダブルスカルで優勝し、 2冠を達成した。 選手たちは 「練習の成果が発揮できた」 と喜びを爆発させている。
シングルスカルは、 和大付属中2年生の木下弥桜さん(13)、 ダブルスカルは、 同中2年生の古田真衣さん(14)、 向陽中2年生の北野七彩さん(同)ペアがそれぞれ優勝。
シングルスカル(1000㍍)は22艇が参加。 6艇が争った決勝で、 木下さんはスタートダッシュに成功し、 2位に6秒差(約16㍍)をつけて圧勝。 決勝レース直前まで強い逆風が吹いていたが 「スタート前には穏やかな風に戻り、 運も味方した」 と笑顔で振り返った。
ダブルスカル(500㍍)には14艇が参加し、6艇が決勝進出した。この日、古田さんと北野さんは、予選から絶好調。「いつも通り漕いだらいける」 とすでに優勝を確信していた。 決勝ではスタートで少し出遅れたものの、中盤に追い上げ、 2位に13秒差をつけてゴール。 2人は 「堂々とゆったりとした気持ちで挑めたことが勝利につながった」と話していた。
今後の大会に向けては、 ローイングマシン(ボート漕ぎ全身運動機器)で速度を抑えてゆっくり漕(こ)ぐ基礎練習に励み、 筋力と体力アップを目指していくという。
初めて3人そろって金メダルを獲得。 木下さんは 「ボートを始めて1年半でやっと優勝できた」。 北野さんは 「いつも追い掛ける立場だったので1位になれてうれしい」。 古田さんは 「自分たちの練習の成果が発揮できた」と喜びを語った。