台風で過去最大672億円 県の一般会計補正予算案
台風12号の復旧・復興対策のため、 県は21日、 開会中の県議会定例会に、 過去最大となる672億7300万円の一般会計補正予算案を提案した。 補正後の一般会計は6120億6100万円。 仁坂知事は20日の記者会見で 「今やらなければいけないことを全て計上した。 災害に負けないためにスピードは大切。 人々の 『回復するぞ』 という気持ちのためにやれることはやりたい」 と話した。
被災者の救助活動など災害救助対策に約11億円を計上。 内訳は、 自衛隊の救助活動に必要なマスク、 手袋、 チェーンソーといった資機材の購入などに約2億1200万円、 被災した児童生徒への学用品の給付や、 新宮高校など3校への通学バスの臨時運行に3800万円など。
復旧対策では約602億円を計上。 内訳は、 甚大な被害を受けた道路や河川、 海岸などの公共土木施設の復旧工事や関連工事に約521億円、 熊野那智大社など国指定文化財や県指定文化財の修復に約1億9200万円など。
再建対策としては約60億円を計上し、 被災企業の資金繰りを支援する100億円の融資制度の実施に57億6000万円、 林業者の経営再建のための融資枠の拡大に7300万円などを盛り込んだ。