強い団結で60周年 和歌山市障害児者父母の会

和歌山市障害児者父母の会(岩橋正悟会長)の結成60周年記念式典・祝賀会が9日、同市のホテルアバローム紀の国で開かれ、350人が出席。これまでの歩みを振り返りながら節目を祝った。

同会は1964年に親亡き後の子の行く末を考え、すべての障害のある子どものために親が運命共同体として団結し、その集まりを持ったのが出発点。83年には同会を母体として社会福祉法人つわぶき会を結成。翌年全国で初めて、当時法体系の違う身体障害者と知的障害者合同のつわぶき授産工場を設立。現在は綜成苑、綜愛苑、つつじが丘苑など10施設の運営に携わり、知的発達の遅れや体に障害のある子の親や保護者が集まり、お互いに助け合いながら、障害児者の治療・保護・教育促進に取り組んでいる。

式典では岩橋会長が「障害児の生きる権利とそれを守る親の義務、それを社会に働きかけていくために必要な強い団結が活動の原点。60周年を迎えるにあたり会員一同初心に返り、一層団結して会の発展と障害児者福祉の推進に頑張っていきたい」とあいさつ。

長年、障害児者の福祉の増進に寄与したとして、和歌山市から役員10人に表彰状が贈られた。

また、日頃の支援や協力に対して連合自治会に岩橋会長から感謝状が、これまでの功績をたたえて役員功労、長期在任者に会長表彰が授与された。

祝賀会では綜成苑・綜愛苑の利用者19人からなるコーラスグループ「ピュアハート」が、バンドとセッションしたり、つわぶき会のテーマソング「つわぶきの花のように」などを歌ったりして、華やかに盛り上げた。

 

会場を盛り上げるピュアハート
会場を盛り上げるピュアハート