支え合う包摂的な社会を 社明運動始まる
法務省が主唱する「第74回〝社会を明るくする運動〟」の強調月間初日の1日、和歌山県と和歌山市の同運動推進委員会はJR和歌山駅前で街頭啓発を行い、非行や犯罪を防ぎ、再出発しようとする人を支える社会の実現を呼び掛けた。
街頭啓発には、保護司会や更生保護女性会、BBS会などの会員、県や市、和歌山保護観察所の職員ら約200人が参加。2004年から「社会を明るくする大使」として運動を推進する同市の落語家・桂枝曾丸さんらと共に同駅西口前に立ち、リーフレットやうちわ、ウエットティッシュなどの啓発グッズを通勤通学の駅利用者らに手渡した。
続いて、わかちか広場でセレモニーが行われ、多様な背景を持つ人々が、お互いのことを理解しながら共に支え合うことができる「包摂的な地域社会」の実現を呼びかける岸田文雄首相のメッセージなどが、大使の枝曾丸さんから県、市に伝達された。
枝曾丸さんはあいさつで、関係機関の地道な活動の継続により、社会を明るくする運動の意義が確実に社会に広がっていると感謝。登録20周年を迎える和歌山の世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」が「よみがえりの地」と呼ばれることにふれ、「新たに出発しよう、生まれ変わろうと頑張る人を支えていくことを、和歌山から明るく訴えていけたらと思う」と話した。
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