がん患者と共に歩む リレーフォーライフ

がんの征圧を目指し、患者や家族への支援の輪を広げるチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2024わかやま」が6日正午、和歌山市の和歌山城砂の丸広場でスタートした。がん経験者や家族、支援者らが7日午後1時までリレーで25時間歩き続ける。

実行委員会(冨士希委員長)と公益財団法人日本対がん協会が主催。1985年にアメリカの医師がトラックを24時間走り、同国対がん協会への寄付を募ったことから始まった国際的なチャリティー運動。市では2014年から毎年開き、11回目を迎える。

正午から行われた開会式で、冨士委員長は「実行委員はこの25時間“暑い”という言葉を封印して、熱い思いで頑張りましょう」とあいさつ。尾花正啓市長は「私自身も今、新たながんと向き合っていますが、早期発見の大事さ、またがん治療には気力、体力も必要で、日頃からの健康管理の重要性を感じている。このイベントを通じ絆を深めてほしい」とメッセージを寄せた。

リレーのスタートは、がん患者と経験者が務め、がん告知や闘病を乗り越え、この日を迎えられたことを祝福。ステージではバンド演奏や獅子舞の奉納が行われ、午後6時になるとがんに対する思いや患者へのエールなどを書いた紙袋を照らし出す「ルミナリエ」の明かりが会場内に明かりが灯った。

また、製薬企業や医療関係者による相談ブースや、グルメブースも人気を集めていた。ブースでの売り上げや募金はがんの支援に充てられる。

 

横断幕を掲げて歩く参加者
横断幕を掲げて歩く参加者